主な工法

主な工法

木材製品はほとんどの新築や改築に適しています。木造構造は、高層ビル、大型ホール、橋などの建築物で、さまざまな用途で利用されます。構造物に加え、木材製品の一般的な用途には窓やドア、内装装飾、家具などがあります。木材の使用を規制する建設基準は国により異なります。 

木造建築物には工業的な選択肢がたくさんあり、状況に応じて最適の方法を選ぶことができます。中でも一般的なものが、非常に高度なプレハブと高速建築です。従来の工法の半分ほどの工期で木造建築物を建てることが可能です。

耐力壁

木造建築物で最も一般的に使用される枠組工法は耐力壁を土台にして1階ごとに区切った工法です。耐力壁は大きな木骨造の要素や硬い木材でできた要素を使って建てることができます。木造の中間床構造のスパンは最大7mまで可能です。耐力壁線は通常建物の外壁や仕切りとなる壁(アパートの仕切り壁が一般的)です。構造部の床や一部の壁により住宅の剛性が高まります。

木骨造住宅

木骨造は木造枠組住宅を建てる際に最も一般的な方法です。高層建築の場合、壁の枠組は標準的な寸法のグルーラムで作られます。この工法は4階建て以上の建物で使われます。耐力壁と非耐力壁は構造的にはまったく同じです。中間床構造は自由に選択することができます。例えば、根太床、箱型スラブ、リブ付きスラブなどがあります。耐力構造の高さを上げることで、スパンを長くすることが可能です。また、コンクリートと木材の複合構造物や、ハイブリッド構造物を使うことでスパンを長くすることもできます。木骨造構造は古くから使われている工法です。木骨造のエネルギー効率と密閉性は省エネハウスと同程度の高いレベルです。ニーズに合わせたテクノロジーを選ぶことができるため、構造的な解決法やタイプを用途に合わせて最適化することができます。また、木造構造物とコンクリート構造物を組み合わせることもできます。他の素材と合わせたハイブリッド構造は、構造物の用途の可能性をさらに広げます。エンジニアリングウッドでは構造部のたわみはごくわずかです。高度なプレハブ要素を使用することで、組み立てが迅速化されます。住宅の場合、1週間で1フロアの割合で組み立てが可能です。建築現場での設置は雨に濡れないようにしてください。

CLTテクノロジーを活用した堅固な木造アパート

硬いCLTボードで耐力壁を作ることができます。CLTは木材の層を直角に張り合わせたものです(CLT:直交積層材)。ボードは木造アパートの工法と、壁や床の堅固な構造物としての両方の役割を果たします。ボード上の開口部とジョイントは工場でコンピューター制御の精密加工技術を駆使して作られます。CLTボードの最大サイズは3 x 6mで、さまざまな強度のものがあります。CLTボードを使うことで、壁の開口部、中間床、片持ち梁構造の自由度が高まります。CLTボードの強度は12階建てのアパートにも十分です。断熱、表面素材、窓やドアなど、注文に合わせて予め加工を施したものが配達されます。配達に設置が含まれる場合もあります。CLTはドイツやオーストリアなどでは一般的な建築工法です。ドイツ語圏では、KLH(Kross Laminate Holz)と呼ばれています。

ポストビーム工法

ポスト&ビーム工法では建物の枠組はグルーラムの柱と梁で作られ、その上に中間床、屋根構造、外壁を作ります。枠組の剛性は対角線上に設置された強化ジョイントやマストコラムが確保します。ポスト&ビーム工法では、吹き抜けや大きな開口部を外壁に作ることも可能です。この工法では自由で柔軟性の高い間取りや壁の開口部の設置が可能になります。仕切り用の耐力壁がないため、途中でアパートの壁の位置を簡単に変更することもできます。この構造システムではリフォームの際も柔軟性を発揮します。一次元の垂直構造なので、建物にたわみが生じることはありません。建築現場での工期も短いのが特徴です。屋根の設置は数日で完了し、屋根の設置後は内部が雨で濡れる心配がありません。外壁には軽量の素材を用いることができます。顧客の希望に合わせて断熱材や外壁クラッディングの厚さを選ぶことができます。

ユニット工法

ユニット工法とは工場でボックス型のユニットを生産し、現場で組み立てる工法です。ボックス型のユニットは耐力フレームと壁、床、屋根などの面でできています。部材はすべて工場で生産され、雨に濡れないように保護されます。窓、空調機器、電気設備、建具などもすべて工場内で取り付けられます。ボックスの荷重がかかる構造部はさまざまな方法で建てられます。ポスト&ビーム工法、枠組工法、大型のスラブタイプの部材などが使用されます。ユニット工法は二重構造になっているため、防音効果が優れています。ユニットの最大サイズは12 x 4.2 x 3.2mです。ユニットの寸法やモジュラーシステムを決める際は、輸送の際のサイズ制限も考慮する必要があります。ユニット工法は一般住宅に適した工法です。建築現場での工期も短いのが特徴です。工期が短いため、インフィル開発や、階数の建て増しなどで威力を発揮します。また、省エネ住宅にも適しています。ユニット工法はスウェーデンの木造アパートでは一般的な工法です。

ログハウス工法

ログハウス工法は伝統的な木造建築工法で、特に長軸方向にカットできる真っ直ぐな木材が豊富な国で一般的です。ログハウスでは建物の荷重がかかる構造部をログで作ります。

ログハウス工法で使用するログの種類は次のとおりです。

  • 丸ログ:手作業または機械で切り出した側面が丸いログ。工場生産の丸ログは根元から先端まで同じ直径になっています。
  • 角ログ:側面を平らにしたログ。カントソーを使って手作業で切り出す伝統的な方法もあります。
  • デッドウッドログ:枯倒木のマツから作られたログ。
  • ラミネートログ:木材を何層も接着して作った木材製品。

丸ログは別荘、倉庫、納屋などに使われることが一般的です。丸ログはコーナー部分で横壁の上にログ同士を組み合わせて、角から少し突き出した状態になります。

ラミネートログは木材を何層も接着したもので、プレーナー加工を施して好みの断面に仕上げます。この工法の利点は均一性が高く、ログによってはたわみやへたりがほとんどないことです。

角ログは大きな労力を必要とする伝統的な工法です。住宅、別荘、穀物倉庫、サウナなど、しっかりとした造りが必要な建物に使用されることが一般的です。角ログを使用した建物は、丸ログを使用した建物に比べると、壁がより均一になるので、壁に食器棚などを据え付けやすくなっています。角ログが重なるコーナー部分も丸ログに比べると短くなっているので、木材の節約にもつながります。短いコーナー部分は蟻継ぎやロックノッチなどで組まれます。

フィンランドではログの材料にはマツが一般的です。